読めば読むほど

読書日記など

高山宏の講演:「変る身体観、変る人文学」

 昨日、2018年8月4日に、唐木田にある大妻女子大連続講演会多摩キャンパスに行きました。
 学魔・高山宏のお話を聞くのは3年ぶりぐらい。

 学魔は、あろうことか車椅子で遅れて登場。先日の写真ではお元気そうだったのに…。
 暑さのせいもあってか、ぐったりとした姿勢で顔色も悪そうで。なのに演壇のそばまできたら、「ここにきたらぼくはスーパーマン」と言って立ち上がり、ひとたび演壇に立てば、シャキン!としていつもの朗々たる美声の高山節を聞けた。

 あっという間の2時間は、例によって例のごとく縦横無尽に話題が駆け巡り、メモっているのに追いつけません。
 講演を終えると学魔は、もう崩れそうになって、周りの方々に抱えられるようにして着席されて、車椅子で退場してゆきました。どうぞ早く回復なさって、もっと沢山講演して、後継をちゃんと育てていってください。

 ノートを読み返したらよくわからないことが多いのですが、講演終わってすぐの質問コーナーでは目が回っていて手を挙げられませんでしたよ。

 さて講演の内容ですが、頭の中もノートもとっ散らかったまま、キーワードだけ並べときます。

 ●はもっと調べたら面白そうなところ
 ?は前後とのつながりも含めて、結論がよくわからなかったところ。
 ヒントになりそうな書名でもいいので、誰か教えてね。

====================
 ロザリー・コリン(~1972)の仕事を引き継ぐ
 witであってhumorではない
●カイヨワの『幻想のさなかに』
●いつからイギリス人はrealという言葉を使い始めたか
 ロンドン王立協会 ロイヤル・ソサイエティ(Royal Society)
ハノーバー朝とロビンソンクルーソー
●J.A. コメニウスの世界図絵
?フランシス・イェーツ  ※なぜこの人が急に出てきたんでしたっけ?
●ウォーバーグ研究所のジャーナルは70号まで
 2050年のアメリ有権者の50%はヒスパニック
●ロマン派は合理的だ
ノヴァーリス青い花パスティーシュで??
  ※「ノヴァーリスはロマン派で合理的なのだ」「代表作の『青い花』からは合理的な感じがしないけど」「でも@@@なんだ」みたいな流れと推察するがよくわからなかたよー
 売れている文学は推理小説
 推理小説はdetective とmystery
 探偵は神または悪魔
 坊さん探偵が多い
●イギリスで人気一番のチェスタトン
?人気二番はドンキホーテ、三番はトリストラムシャンディ
  ※トリストラムシャンディがそんなに人気のある秘密はどこにあるんだろう。ドンキホーテは確かにとても面白い。その次点ってどういうこと?トリストラムシャンディはちょっとだけ読むと面白いけれど、ずっと読んでいると「またよそ見するのかよ」って思ってうんざりしちゃうんだよね。

?1600年王立協会設立 全員数学者 国語審議会メンバーに
  ※数学者達は、当時の英語をどうしようとしたのかしら。数学者が国語をいじることについて反対はなかったのかな?


 1640年劇場封鎖令
●あってはいけない穴
●1727チェンバースがサイクロペディア出版 原書は天理大学図書館にある。世界初のアルファベット順で図解の辞典
 サイクロペディアをデフォーが出版前に見ていたかも
ハリーポッターキングスクロス駅(王が渡ってくる)から北(スコットランドの方へ行く)話
 ピューリタン革命の絶対野蛮があるからこそのcivil law
●英文学に含まれる政治 スコットランドの独立問題
●アーサー・ラブジョイ 観念の歴史 世界史の書き方を変える人々
 デフォーは商人
●外国人に信頼される日本人商人の起源は没落武家⇒『敗者の精神史』山口昌男
 オリンピックの始まりは復讐(軍人フランス⇒素人プロイセン
 聖火リレーを始めたヒトラーの狙い


==配付資料から==
 『ボディ・クリティシズム』(バーバラ・M・スタフォード) 
 『倒錯の偶像』(ブラム・ダイクストラ) 
 『「性」の表象』(サンダー・L. ギルマン) 
 『MAKING THE BODY BEAUTIFUL』
 『Fat boys』